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☆~平井孝志博士による琵琶湖の水を微生物の力で浄化するプロジェクトから生まれました~☆


皮膚と化粧

女性と化粧はきってもきれないもののようですが

最近では男性までもいろいろと化粧をするようになり

この傾向はますますいちじるしくなるようです

いつの世でも人が美を求めることに変わりはありませんが

このうち果たして何人が化粧を正しく理解しているでしょうか

化粧品を無頓着に用いている人が案外少なくないようです

もともと素肌美に自信のある人は

化粧品を用いる必要はないのです

適度な皮膚のうるおい 弾力性のある緊張感 そして健康な色

これらは皮膚の健康美の三大要素であって

いずれが欠けてもよいものではありません

適度なうるおいとは

表皮細胞で健全な代謝が行われ 皮脂と汗の分泌が円滑に行われて

皮表がそれらの乳化膜によって十分におおわれることによって得られ

また 弾力性は 真皮の線維と皮下脂肪により

そして皮膚の色は メラニン色素と血液に負うものです

これらの要素は 外部からの化粧品 

特にクリーム類の外用によって得られるものではなく

十分な睡眠 滋養豊かな食事 安らかな精神 

および健康な内臓の働きとから生まれてきます

したがって これらが満足されなかったり

光線 塵 その他の物理化学的な外界からの刺激が強いために

皮膚が正常でない場合

あるいは そのおそれがある場合などは

クリーム類の使用が必要となり

ここにはじめて化粧の価値が生まれてくるものでありましょう

化粧品には目的によりいろいろありますが

ここでは いわゆる肌を守り美しくするといわれる

クリーム類に絞って考えてみましょう

クリーム類は 油と水に乳化剤を加えて乳剤としたもので

ちょうど皮脂面で汗と皮脂が乳剤の幕をつくっているのに似せたものです

健康な皮膚では 石けんを用いて洗顔をしても 

間もなく皮脂面は汗 皮脂および表皮細胞などのために 

適度なうるおいが与えられますが

前に述べた節制ある生活ができなかったり

老化したり 外界からの過剰な刺激を受ける場合には

クリーム類等を用いて人工的にうるおいを補います

しかし ここで注意してほしいことは

クリームの中に含まれるある種の油脂 香料 乳化安定剤などにより

ときにカブレ(アレルギー性接触皮膚炎)を生じることです

初めは たんに突っ張った感じがする程度ですが

それがクリーム類によることを知らずに さらに連用していると

しだいに赤くなり かゆみを伴い

ついには紫褐色の色素沈着(シミ)を生じることさえあります

そのような場合は直ちに化粧はやめて 医療を受けなければなりません

それならば 化粧品はどのように用いればよいでしょうか

どんな化粧品でも皮膚に取っては異物です

前に述べた健康な皮膚の持ち主は 特に化粧をする必要はないのですが

やむをえず 化粧をする人は なるべく短時間用いるようにして

夜間は必ずぬぐいとることが必要です

しかし 夜 化粧を落としてそのままにしておくと

翌朝 顔がカサカサする人は

すでに皮膚が正常でないことを意味しますので

軽く純オイル等をぬって皮膚をいたわりましょう

つぎに 化商品の種類によっては 

容易にカブレるものとそうでないものとがあって

特にカブレやすい体質の人は パッチテスト

(顔以外の場所に良くすりこみ 2~3日放置する)を必ずして

異常がなかった場合に はじめて用いるという周到さがほしいものです

しかし 中には 相当長期間連用してからカブレが出る場合もありますので

少しでも異常に気が付いた時には ただちに止めましょう

いずれにしても 各自の皮膚の症状を良く見極めたうえで

注意深く化粧することが大切です

慶応大学医学部名誉教授 医学博士 籏野 倫

(籏野先生の皮膚に関する資料より引用させていただきました)

皮膚の働き

皮膚にはたくさんの重要な働きがあります

1 知覚作用 触覚 痛覚 冷温覚 があって

  かゆみは痛覚の軽いもの

  くすぐったい感じは

  触覚に精神作用が加わったものと考えられます

2 身体保護作用

  厚い角層 やわらかい脂肪組織 弾力性 汗脂の膜

  メラニン色素など いずれも

  外界からの打撲 圧迫 摩擦 感染 光線等に対して身体を保護し 

  体内に対しては 種々の免疫物質をつくり 身体を守ります

3 分泌作用

  汗脂は皮膚面で膜をつくり

  水の浸入を防ぎ 皮膚をなめらかに

  汗分泌は 肝臓の働きを補って

  老廃物の排泄にそれぞれ役立ちます

4 体温調節作用

  発汗の多寡(たか) 皮膚血管の収縮拡張によりつかさどります

5 吸収作用

  脂溶性物質は 容易に皮膚から吸収されます

6 呼吸作用 

  ごくわずかに行われます

慶応大学医学部名誉教授  医学博士 籏野 倫

(籏野先生の皮膚科の資料から引用させていただきました)

 

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