皮膚の働き
皮膚にはたくさんの重要な働きがあります
1 知覚作用 触覚 痛覚 冷温覚 があって
かゆみは痛覚の軽いもの
くすぐったい感じは
触覚に精神作用が加わったものと考えられます
2 身体保護作用
厚い角層 やわらかい脂肪組織 弾力性 汗脂の膜
メラニン色素など いずれも
外界からの打撲 圧迫 摩擦 感染 光線等に対して身体を保護し
体内に対しては 種々の免疫物質をつくり 身体を守ります
3 分泌作用
汗脂は皮膚面で膜をつくり
水の浸入を防ぎ 皮膚をなめらかに
汗分泌は 肝臓の働きを補って
老廃物の排泄にそれぞれ役立ちます
4 体温調節作用
発汗の多寡(たか) 皮膚血管の収縮拡張によりつかさどります
5 吸収作用
脂溶性物質は 容易に皮膚から吸収されます
6 呼吸作用
ごくわずかに行われます
慶応大学医学部名誉教授 医学博士 籏野 倫
(籏野先生の皮膚科の資料から引用させていただきました)